出湯温泉 Deyu Onsen 阿賀野市



大同4年(808)に弘法大師が五頭山を開山し、麓に華報寺を創建。千年以上の歴史を持つ古い寺で、境内には佐々木象堂(蝋金作家、佐渡出身)らの碑が建てられている。境内で、弘法大師が錫杖で衣麺を突いたところ湯が吹き出したとの伝説が残っている。その湯は今も境内にある共同浴場の源泉として湧いている。
寺を中心に温泉街が造られ、江戸時代から今なお、湯治場として知られている。巨木が鬱蒼と繁る林に囲まれた温泉街は落ち着いた情緒に包まれており、訪れた人をほっとさせる。温泉街には共同浴場もある。
旅館の温泉はラジウム温泉で、立ち寄り湯が可能な宿もある。二つの共同浴場は弱アルカリ性単純温泉で、朝早くから地元の人や湯治客でにぎわう。
また、五頭連峰西側の山裾に位置し、五頭連峰県立自然公園に含まれる。周辺に白鳥の渡来する「瓢湖」、登山を楽しめる「五頭山」、森林浴・キャンプ・川遊びを楽しめる「県民いこいの森」、ゴルフ場などが点在する。周辺の温泉と併せて五頭温泉郷を構成している。

・2018年12月、空き家になっていた民家を利用して喫茶店『愛着珈琲 出湯温泉喫茶室』がオープンする。


出湯温泉 共同浴場

華報寺

華報寺共同浴場

優婆尊 ( うばそん )

天平時代(760年頃)、行基菩薩が出湯にしばらく逗留した時、霊感を受けられ五頭山の霊木を似て4体の優婆尊を刻んだと伝える。
後、天正14年(約400年前)華報寺住職八代和尚が夢で、『我を十字街に安置せよ。されば多くの人々を救うであろう』の告知があったので、和尚は現在地にお堂を建立し安置した。和尚は次郎丸に高徳寺を開いてこのお堂の守護所にしたと伝えられている。四体の優婆尊うちの一体が安置されている。
この仏は、無住の仏と言って、六部に身を代えて無縁の衆を救い、あるいは医師に身をやつして難苦の産婦を救うなど霊験浅くないといわれ、広く尊信を集めている。縁日は毎月19,20日で、この日は県内外からの参詣者で賑わい、県内有数の霊仏として名高い。現在のお堂は今から280年前に建立されたものである。

  • 〔所在地〕 阿賀野市次郎丸1381 高徳寺
  • 〔問い合わせ先〕 0250-62-3792

優婆尊御霊水

地元では「うばさま」と呼ばれる。安産と子宝の仏様「優婆尊」。近くにある高徳寺のお堂の一つで、昔、出湯温泉華報寺から優婆尊を移動させた際に、この場所で動かなくなり、ここにお堂を建て祀ったと言い伝えられている。その優婆尊の脇に何百年も前から湧く清水は、鉄分が多く、独特な味わいを持つ霊泉である。古くは「優婆之湯」とも言われていた。「冷泉」「湯」と言われているように、水場手前の駐車場には、大正期木造2階建の湯治場があり、地元住民や優婆尊参拝者に利用されていたと言う。小さなお地蔵様がそっと置かれ、清水を見守っている。

  • 〔所在地〕 阿賀野市畑江

賽の河原と地蔵尊

親に先立って死亡した子供がその親不孝の報いで苦を受ける行として三途川の河原(「賽の河原」)で小石を積まされる。石積みの塔を完成させると、供養になる。積んでいるうちに地獄から鬼が来てそれを崩す。子供はその間地蔵の法衣にかくれていて、鬼が行ってしまうとまた積み始める。毎日これを繰り返すという。
もちろん伝説であるが、いまもある数体の石地蔵尊の前にはいつでも小石が積まれていて、民間信仰は依然として昔のまま続いていることを物語っている。
  • 〔所在地〕 阿賀野市畑江






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The baths have been in operation for 1,200 years. Legend has it that Kobo Daishi (a great Buddhist priest) gushed out the hot spring with a syakujo (a cane),making it the oldest hot spring in the prefecture.