国上山 Mt.Kugamiyama 燕市



icon
@新潟県観光協会
良寛ゆかりの国上山は弥彦山塊の南端に位置し、良寛ゆかりの山として、そのたおやかな山容と共に広く親しまれている。標高313m。コースも初心者~上級者向けまであり、トレッキングや散策におすすめ。
早春のころのオオスミソウカタクリの群生は見事なものである。
7月中旬には、鮮やかなオレンジ色のクルマユリの花が中腹から上ではあちこちに点在する。クルマユリは高山帯から亜高山帯の草原に分布する高山植物だが、国上山のような低山でみられるのは珍しい。
中腹には越後最古の名刹国上寺をはじめ、五合庵、乙子神社など良寛ゆかりの建造物が多く点在している。ビジターセンター、千眼堂吊り橋、朝日山展望台、手まり湯などの周辺施設も充実している。(案内図)

🔶国上寺境内脇登山口

駐車場から5分ほど歩き、カタクリヤブツバキが咲く国上寺脇の登山道を登り始める。マキノスミレの群生を眺めながら雑木林の中を進み、やや急な階段道を登ると、登りの中間地点「あか谷みはらし」に着く。ここからオウレンが斜面を覆う緩やかな登りを続けると登山口からおよそ30分で山頂に到着する。頂上手前の平坦地にははカタクリが咲き競う、さらに進み展望台では、越後平野や大河津分水路が見渡せ、また頂上からは佐渡を見ることもできる。

🔶稚児道登山口

「分水町ビジターサービスセンター」の大駐車場に車を止め、右手の稚児道遊歩道に登山口がある。稚児道にはカタクリキクザキイチリンソウの花が道の両脇を埋める。初秋にはツルリンドウキンミズヒキハギタムラソウキバナアキギリサジガンクビソウなどが彩を添える。雑木の道を10分ほどで、切通の道となり数段の階段があり、さらに10分ほど行くと道は下り勾配になる。小さな祠のある麓集落からの分岐地点に出る。
やや急な登りが始まり、花崗岩の滑りやすい道が続く。約10分ほどで二股分岐となる。右の道を直進気味に進み、二つの石祠のある「蛇崩」を経由しての尾根道となり、登山口から1時間10分で三等三角点のある山頂となる。



🌌国上寺のブナ林

国上寺脇登山口から入って直ぐの180m付近には、小規模ではあるがブナ林がある。低地に残された稀なブナ林として注目される。
人手がいくらか加わっているが、林内にはヒメアオキ、チャボガヤ、エゾユズリハなど日本海側多雪地の植物と共に、ヤブツバキやヒサカキなど暖地性常緑植物が生育しており、温暖な地域のブナ林に特有の種類構成が見られる。






















国上山 国上寺脇登山口 稚児道登山口 千眼堂吊り橋 朝日山展望台