松之山温泉 Matsunoyama Onsen 十日町市
| 今から700年前の正平年間(1346年-1370)に発見されたという古い温泉地だ。この温泉を発見したのは鷹だといわれるところから、別名『霊鷹の湯』ともいわれている。起源は約800~1200万年前の地下に閉じ込められた化石海水が地殻変動による地中の圧力で噴出したもので、「ジオプレッシャー温泉」と呼ばれている。火山型温泉が多い日本では大変珍しい。温度が高いまま、成分も濃いままで地表近くにあがってくるのが特徴。源泉の泉温は85℃以上あり、塩分濃度が高い。切り傷などに良いというメタホウ酸の含有量は国内有数。湯上り後は体のポカポカとした温かさが長続きする。松之山温泉は、すぐに体が温まるため、休みを入れながら短時間入浴を繰り返す「分割湯」の入浴方法が伝わる。これは効能豊かな薬湯をとことん味わう先人の知恵である。 含硼酸塩化土類食温泉で塩辛い源泉が沸き、有馬(兵庫)、草津(群馬)とともに美肌や冷え性、疲労回復に優れる薬効豊かな湯として日本三大薬湯と称される。松之山温泉は温度が高く、湯量も多く、旅館も設備が整ったところが多い。小さいながらもひなびた風情が漂う温泉街をなす。 今から600年前、越後守護上杉房能の娘もこの温泉でおできを治したという話が伝わる。妙高高原温泉郷(関温泉、燕温泉、赤倉温泉)、湯沢温泉とともに越後の三大名湯の一つにも数えられる。 松之山温泉には鷹の湯、鏡の湯、庚申の湯の三つの源泉がある。 🔷松之山には源泉の発見についての伝承が残っている。
今から700年ほど前、松之山の山奥に一人の猟師が住み、毎日弓矢を持って獲物を求めて猟に出かけていた。ある日、いつものように山に入ると、木陰に体を潜めている一羽の鷹を発見した。しかしじっと動こうとせず、また近寄り難い気配を感じたので猟師はその日はそのまま帰った。 翌日もまた、鷹は同じ場所に蹲ってじっとしていた。そして同じことが続き、10日すぎ、11日目に鷹は一声高く鳴きながら、大空高く飛び去って行ったという。 猟師は不思議に思い鷹が蹲った場所へ行って見ると、そこは温かい湯が、滾々と湧き出ていた。鷹は傷を治すためにこの湯につかっていたのだと猟師は納得した。 猟師はこれは神が鷹に姿を変えて、温泉の場所を教えてくださったのだと感謝し、ここに小屋を建てて住みついたという。これが松之山温泉の始まりだといわれている。 「鷹の湯」このうち温泉街を形づくっているのは、歴史が古く、旅館数の多い「鷹の湯」だ。鷹の湯は正平年間(1340~1370)に、木こりが傷ついた鷹が脚部を湯浴みして治療しているのを発見して温泉を知ったという伝説がある。源泉はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で無色・透明。泉温85.5℃ 「鏡の湯」「鏡の湯」は昭和12年(1937)に開湯した比確的新しい温泉で、その名はこの地に残る伝説「松山鏡」の舞台となった「鏡ヶ池」から取っている。源泉はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、無色透明で油様臭を有する。泉温 84.2℃。源泉の所有権はホテル凌雲閣が有する。 「庚申の湯」そして「庚申の湯」は昭和40年(1965)石油試掘中に兎口で地下3000mから噴出したものである。源泉は含ホウ酸アルカリ食塩泉で赤渋色をしている。泉温37℃。植木旅館で湧出して兎口温泉と呼んでいたが、2017年に廃業閉鎖された。松之山町は豪雪・地すべり・過疎の町として知られ、以前は上越地方を中心とした客が多かったが、交通網整備が進み道路無雪化も実現したので、最近は県外客も増えている。 温泉の中心街をなす湯本は1954年(昭和29)大火で全焼し、復興後は近代的な温泉街にかわった。最近付近に新しい泉源開発が試みられ、温泉を中心に観光開発に努めている。 この付近は秘境と言われたころの面影がまだ色濃く残っており、美人林などのブナ林が広がり、野鳥の宝庫としても有名だ。1959年(昭和34)県立自然公園、1975年(昭和50)より自然休養村に指定されている。 また毎年1月15日に越後三奇祭のひとつに数えられる「婿投げ・すみぬり」行事が行われる。 ☯1954年(昭和29)8月19日 - 松之山大火 夜、台風接近によるフェーン現象の炎熱の日であった。東頸城郡松之山町の木造の旅館が密集する温泉街で出火、折からの強風で見る見るうちに延焼してしまった。消火設備が劣悪な中、消火活動は難航した。1時間以上かけ十日町から応援の自動車ポンプ車が到着したが、旅館6軒と商店2、飲食店1、土蔵および共同浴場家屋の11軒を焼失した。その損害額 1億3000万円であったが、約700名の滞在湯治客は全員無事であった。 ☯毎年9月、温泉街内の旅館や施設の特設JAZZライブステージ設営され、温泉街全体がJAZZストリート化する。 ☯2017年(平成28)11月、庚申の湯を引湯した唯一の旅館「植木屋旅館」が閉館した。 ☯2019年(平成30)、松之山温泉合同会社まんま(十日町市)は温泉の蒸気を利用し出力が最大280キロワットの設備で発電した電力を東北電力に売電する。市が所有・管理する同温泉で鷹(たか)の湯3号源泉からわき出る温泉のセ氏105度の蒸気を発電に利用する。
🌌大松山 ※GOOGLE 画像標高674m、松之山の中心にあって、松之山温泉街から「安吾の散歩道」という呼び名の峠道を1時間ほど歩く。山頂からは、朝日・雲海を見ることができる。また遠く越後三山、苗場山などが一望にできる。またブッポウソウ、オオルリなど数十種の野鳥が生息しており野鳥観察にも最適。春は山菜摘み、秋は山ぶどうやアケビ、キノコなど山の幸が豊富である。
🌌奇岩 岩見堂地上700mの中空に突き出た水成岩の奇岩。山頂が幅10m、高さ90mの奇岩でできている。前方に突き出た岩の下は数百メートルの断崖絶壁となっている。突端への登頂は手に汗をにぎるスリルがある。岩の先へは現在、近づくことができない。この岩の下に祀られている神はニニギノミコトの奥方、木花咲耶姫命で、富士山の浅間神社を分祠した祭神である。 頂上から妙高山、米山、日本海、佐渡ヶ島が展望できる。朝日や夕日はもちろん、雲海が見られる絶景のスポット。大池から徒歩で約1時間、温泉街から大池まで45分である。 🌌隠れキリシタンとマリア観音1600年代、徳川幕府の禁教令によって、隠れキリシタンとなった信者は子安観音、子育地蔵に姿をかえたマリア像を作って信仰の火を守り続けた。松陰寺には、我が国でも3体しかないといわれている十字をつけたこの貴重なマリア像が所蔵されている。全体の高さ43.5㎝、像高21.1㎝、右手に抱えた幼童と頭部の金冠の十字架は取り外すことができる。本堂脇に「マリア観音参拝所」が設けられ誰でも拝観できるようになっている。他に町内6か所に7体のマリア像がある。 松陰寺 ※GOOGLE 画像
松之山郷に点在する子安観音・子育地蔵陽広寺(松之山)・子安峰(小谷)・松陰寺(湯山)・秋葉山登り口(湯本)・薬師堂(湯本)・正法寺(藤倉)・薬師堂(東川)🌌松之山温泉薬師堂 ※GOOGLE 画像🌌大棟山美術博物館🌌管領塚🌌美人林🌌鏡が池公園 |
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