松苧神社 Matuo Shrine 十日町市



渋海川の左岸に盛り上がった標高360mの松苧山山頂に、往古より松之山郷66ヵ村の総社として松苧神社本殿が鎮座する。
大同2年(807)、坂上田村麻呂が蝦夷征伐の帰途、奴奈川姫を祀るため現在の場所へ建立したと伝わる。
また中世~近世初期には、修験道の霊地として栄え、上杉謙信・堀秀治・松平忠輝らの祈願所になっていたという。
室町時代末期の様式を留める本殿は、明応6年(1497)の建立であることが、昭和56年(1981)の解体修理で発見された墨書から判明している。天正7年(1579)、上杉景勝が直峰城主樋口伊予守、犬伏城主小森政秀に命じて、再建した記録がある。昭和55~56年(1980~1981)の2ヵ年に渡り、昭和の大改築が行われた。
現存する茅葺屋根木造建築物としては県内で最も古いもののひとつで、他に佐渡市小比叡の蓮華峰寺骨堂があるだけだ。桁行7間、梁間正面3間、背面4間、屋根寄棟造り、妻入り、茅葺き、一間の向拝が付設されている。釘を一本も使っていないという。内部に、建物と同時代の造立とみられる桁行2間、梁間2間、屋根入母屋造り、妻入り、こけら葺き、朱塗りの宮殿が安置されている。本殿は昭和53年(1978)5月31日、国の重要文化財(建造物)に指定されている。
社宝には、青童子の額、室町時代の木造狗犬1対、室町時代の白馬観音像、上杉謙信奉納の軍配・短刀などがある。
「松苧」の名がつく神社は現在、松代、松之山など、十日町市に二十数社あるとされる。その本社が犬伏・松苧山頂の神社で、「総社松苧神社」と称される。
苧(カラムシ)を原料とする「麻織物の神」としても信仰を集める。
「七つ詣り」と言って、松代、松之山など近郷から数え七つの男の子が集まり、自分の足で山を登り、本殿に参拝する。お祓いを受けて一人前の男児となる。江戸時代から続く伝統行事だ。現在毎年5月8日にに行われている。

訪れるには、修験者の山だけに本殿までの道はちょっとした登山のように険しく、行くには山を歩くようなそれなりの装備が必要。また登山道までの道も細い山道が続くので注意。冬期閉鎖。

  • ❏〔御祭神〕 奴奈川姫命 ・ 天照皇大神 ・ 素盞鳴尊 ( すさのおのみこと )天津彦根命 ( あまつひこねのみこと ) ・ 大国主命 ・ 吉備武彦命 ( きびのたけひこのみこと )平彦別命 ( たいらひこわけのみこと )四海彦命 ( しぶみひこのみこと ) ・ 四海姫命
  • ❏〔所在地〕 新潟県十日町市犬伏 ※GOOGLE 画像
  • ❏〔アクセス〕
    • 🚅…ほくほく線「まつだい駅」下車、車で約10分
    • 🚘…関越自動車道「六日町インターチェンジ」または、北陸自動車道「上越インターチェンジ」よりそれぞれ国道253号線経由、約60分
    • 〔駐車場〕 登山口に数台
  • ❏〔駐車場〕 登山口に数台
  • ❏〔問い合わせ先〕 ☎025-597-3442 松代・松之山温泉観光案内所
  • ❏〔周辺の観光施設〕






まつだい郷土資料館

築約140年のけやき造りの民家を利用した資料館。豪雪地帯特有の重厚な建物で、松代の暮らしに密着した民具や資料、松苧神社(国の重要文化財)の資料や「にほんの里100選」に選ばれた棚田の映像も展示されている。
江戸時代末期に建てられた、けやき造りの母屋(木造2階建)は、約10mもの大黒柱と梁で支えられている。建物自体が持っている古民家の風合いを生かし、松代の歴史と文化が自然な形で来館者に伝わるよう工夫を凝らしている。
十日町市松代地域池尻地区から、現在のほくほく線まつだい駅の南側へ2年間をかけて移築し、平成21年(2009)7月11日に再度開館した。

































松苧神社 登山口 まつだい郷土資料館