円福寺 Enpukuji Temple 魚沼市
| 小出駅の南東、国道17号線から少し東に入った小高い地にある真言宗の寺。 45代聖武天皇の時代、勅命により僧杖行が北越鎮護のため建てた一宇が開基とされる。七堂伽藍を備える大寺で、初め今の湯之谷村吉田にあったのが、後各地を転々として今の場所に移ってきたといわれる。 永和3年(1377)には足利義満の幕命により、格式10万石の朱印を受けた古寺である。 寺域は広々として閑静で、ゆるい坂道を登った所に山門、山門わきの樹齢500年という巨杉の下に宝物収穫庫がたつ。この老杉は、上杉謙信が天正2年(1574)国運隆盛を祈願して植えたものと言われている。上杉謙信公お手植の大杉である。 宝物収穫庫の奥に『燕堂』と呼ばれる本堂があり、本堂裏に京都風の作庭がなされた池泉観賞式庭園が開け、びっしりと敷き詰められた苔が美しい。『円福寺の苔庭』といって近隣に知られている。江戸時代(1704)年に京都から庭師を招き造ったとされる庭園は、京都大原の三千院の庭園に似て、京風の洗練された趣きが窺える。 宝物収蔵庫には多くの古木像が保管されているが、うち木像阿弥陀如来座像と木造多聞天立像は国の重要文化財に指定されている。江戸時代の隠れキリシタン信仰を伝える「キリシタン地蔵菩薩」がある。 ご本尊は阿弥陀如来坐像である。 🌌阿弥陀如来坐像大杉の木立に隠れるように耐火性の白いコンクリート収蔵庫に保管されている。像の高さ86㎝、カツラ材寄木造。漆箔を施し目は彫眼。 座像の胎内には「建保2年(1214)大蔵甲戌8月26日造立」との墨書がある。県内では、制作年の記名が残るものとしては県内最古。昭和31年(1956)に県重要文化財指定、同35年(1960)に国の重要文化財(美術工芸品)に昇格登録されている。(👉 重要文化財(彫刻)の追加指定について-魚沼市) |
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