安田瓦 Yasuda tile 阿賀野市
安田瓦は「越前瓦」の流れをくむ瓦で、江戸時代享保年間(1716~1736)から生産され、一般商品としては1847年(弘化4)から生産された。 阿賀野市周辺で採れる良質な粘土(安田粘土)を使い、釜の中の酸素量を減らして1200度で焼き上げる。 明治・大正と手作りの家内工業であったが、昭和より逐次機械化が進み、上り窯から倒焔式平窯、さらにシャトル窯へと移行してきた。 いわゆる「還元瓦」は、サンカテツを塗料とするために光沢のある銀鼠色を帯び、『鉄色瓦』の異称で呼ばれ、優美荘厳な色が伝統となっている。 また強度や耐熱性、防音性に優れ、吸水が皆無に近く雪や凍結などに強いため、北国の寒い地域には必要不可欠な存在となる。 このような特徴が認められた安田瓦は、明治以降、官庁、学校等の公共物の需要拡大によって全国的に知られるようになった。 また味わい深い鉄色の瓦は一般住宅・神社・仏閣の屋根を飾るにふさわしく、県内外の名刹に多く用いられてきたという。 安田瓦は、県下唯一の集団生産地として名声を博している。 ・2018年(平成30)8月8日、「安田瓦」を製造する地域のにぎわい拠点となることを目指し、カフェやレストラン、物販からなる「瓦テラス」が開業する。 ・2020年2月、丸三安田瓦工業と神田酪農(同)が、瓦製のカップを共同開発した。瓦粘土を使用した陶器で、瓦特有のざらつきが牛乳の粒子を細かくし甘みを引き上げるという。 安田粘土段丘堆積物中から産出し、窯業原料に適したハロイサイト系粘土鉱物を主体とする粘土である。庵地焼の原料や安田瓦あるいは土管の原料として使用されている。❏〔製造・販売〕
🔸安田瓦協同組合 〔所在地〕 阿賀野市保田7372番地 〔問い合わせ先〕 ☎0250-68-2112 〔HP〕 http://www.yasudakawara.jp/ 🔸丸三安田瓦工業株式会社 〔所在地〕阿賀野市保田6130-1 〔問い合わせ先〕 ☎0250-68-3802 〔工場見学〕 可 ※事前連絡を要す 〔HP〕 http://www.marumikawara.com 🔸五十嵐瓦工業株式会社 〔所在地〕阿賀野市保田6052番地 〔問い合わせ先〕 ☎0250-68-2064 〔HP〕 http://www.i-kawara.com/ ❏〔周辺の観光施設〕
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