宝珠山 ( ほうしゅさん )Mt.Hojusan 阿賀野市



宝珠山は、五頭連峰の南端が一段低くなり、ちょうど阿賀野川で終わる寸前に位置する。小さなピークが3つ並んでおり、その最高峰が宝珠山だ。
山の形が如意宝珠(尖った頭部が、火炎が燃え上がっているように型どった玉)に見えることから、この名前がついたと言われる。
宝珠山は花崗岩、斑状花崗岩で形成された隆起山群である。草水集落近くにある花崗岩は良質な石で、淡い桃色の石は「桜御影石」と呼ばれ、一般には「草水石」と呼ばれている。宝珠山は自然環境保全地域指定地となっていて、人の手が加わっていない極相に近いブナの天然林が残されている。
登山口は阿賀野市側に「赤松山口」「丸山御沢口」、「草水口」、阿賀町側に「石間口」の計4ヵ所ある。丸山コースには、木喰上人が修行したとの伝説が残る胎内滑りがある。
頂上は岩場で狭いが、大小の鐘や地蔵像が並んでいる。山頂からは、360度見渡せ、蒲原平野をはじめ、佐渡島や福島県・会津地域の山並みまでもが一望できる。
また、山頂より4時間で五頭連峰最高峰へ縦走できる。(案内図)

🔶赤松山口

公園駐車場から登り始め、程なくして赤松山コースと合流、およそ20分で送電線の鉄塔に出る
。標高は低いがサントピアワールドを手前に越後平野を一望できる場所だ。
ここから、稜線一本登りの山道に入り、急勾配20分を登ると、「城山」の標識がある。337m地点だ。さらに灌木の中、勾配のゆるんだ道を登っていくと10分ほどで「赤松山展望台」の広場となり、丸山御沢口コースと合流する。
赤松山からしばらく雑木林を登る。虚空蔵峰を越えると展望が開け、岩でゴツゴツした、両側がきれたガレ場「丸山小富士」に出る。ヤマツツジが咲く見晴らしのいい岩場である。
急坂を登ると5分で「八咫柄山」で、草水からの道が合流する。山頂は目前だ。標識に従って左へ進む。小鞍部に下ると石間口コースと合流し、最後の鎖場、岩場を登って山頂に出る。山頂は岩場で狭いが、大小の鐘や安全登山を願う仙人地蔵が並んでいる。
見晴らしも素晴らしい。遠くに福島方面の山々、佐渡島や弥彦山、近くに菅名山塊、越後平野と展望が素晴らしい。

🔶草水登山口

ハルガヤの咲く登山口から、林床にユキツバキヒメアオキの雑木林を抜け、阿賀見平を経て休み石と続き、標識に従い直登すると大沢池上鉄塔に着く。石の多い道を登り大山に着く。大沢尾根樹林1kmほどの緩登で、アップダウンを繰り返しながら、つつじ平を通過し、かじか清水に着く。尾根ではヤマツツジが研を競っている。 ここから急登を登ると、八咫柄山に着く。ここで赤松山コースと合流する。道は鞍部へ下り、さらに標高差45mを一気に登ると宝珠山山頂となる。



















宝珠山 赤松山森林公園登山口 石間登山口 草水登山口