袴腰山 三条市
八木ヶ鼻の北に位置する。頂上は、屋根形平頂の広い山頂で、あたかも袴の腰の部分のような山容を見せている。山頂からは粟が岳と守門岳が近く見える。 森町登山口はヒメサユリが咲き誇るルートとして親しまれている。ヒメサユリの見頃は5月下旬~6月上旬。夏になれば、木々の間を吹き抜ける風を受け気持ちよく稜線からの景色が楽しめる。高城城址に山小屋がある。 高城城址は、戦国時代この地を5代にわたって統治した長尾氏の一族下田長尾氏の城があった所である。上杉謙信の不興をかい、長尾藤景が討たれ城は廃城となった。(案内図) 🔶森町登山口駐車場の近くに、高城登山道「ひめさゆりの小径」入り口の道標がある。季節があえば、ヒメサユリの咲く群生を眺めながらの快適な道を歩く。1時間で370m地点「高城城址本丸跡」に着く。広場状に整備されていて、ほぼ中央に休憩小屋がある。 ここからは小道を進むみ、最初の10分から15分は山腹を直登し稜線に出る。急坂を10分歩くと、「心臓破り」「とどめの坂」という標識があり礫岩の急傾斜となる。10分ほどで、袴腰山山頂に着く。山頂からは粟ヶ岳、守門岳、その中間に矢筈岳の稜線が間近に迫る。 🔶八木ヶ鼻登山口八木ヶ鼻の岸壁の下が国道289号で八木ヶ鼻の駐車場になっている。鬱蒼とした杉林を行く。八木神社のを左手に見ながらジグザグを登り切って右が八木ヶ鼻の頂上だ。マルバマンサク、ナナカマドなどの喬木の尾根を登る。追分の松から先は、鞍部まで40mほど下降する。前方に聳える袴腰山の頂上が徐々に大きさを増してくる。馬の背の先より左に方向を変えると、最後の登りとなる。頂上直下にロープが下がっているが、あまり頼らず軽く握る程度で急斜面を登り切ると広い頂上となっている。三角点と標柱の脇には小さな鐘が下がっている(破損)。三角点脇に咲くヤマツツジはそのうつくしさは見事である。粟ヶ岳と守門岳に目を奪われる。下山は頂上からの急斜面を鞍部まで下り、後はゆったりとした登山道となる。高城城址は、空堀に囲まれた広い台地となっていて、高床式の立派な山小屋が建っている。そこからの登山道は昔、高城本丸に通じる道であったためか、なだらかで歩きやすい。「ヒメサユリの小径」の入り口まで来れば舗装道路となる。長禅寺の登山口から車道に出て、車を止めてある八木ヶ鼻登山口まで約40分である。
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