八木ヶ鼻 Yagigahana 三条市



標高275m、幅約300m、直立した石英粗面岩の壁、その麓で五十嵐川と守門川が合流する。1982年(昭和57)に選定された『新潟県景勝百選』に選ばれた八木ヶ鼻は下田のシンボルとも言える存在で、訪れた人を魅了する。。
この八木ヶ鼻には古来ハヤブサが生息している。ハヤブサは渡り鳥とされていたが、ここでは通年生息し、一つがいで3~4羽のひなを巣立たせている。
八木鼻は八木神社境内地であるが、古くからハヤブサは神のつかいとして、八木鷹と称され崇められてきた。江戸時代の地誌や紀行など多く紹介されている。
昭和40年(1965)4月7日には「ハヤブサ繁殖地」として県天然記念物に指定された。
しかし2、3年後、ハヤブサは道路整備による騒音や環境の変化などから姿を消したが、20年あまり過ぎた平成元年(1989)、八木ヶ鼻に再びその姿を現わし、以来毎年6月初旬、つがいの親鳥に育てられた幼鳥が巣立っている。
周辺の八木神社、八木ケ鼻オートキャンプ場から約30分ほどで、山頂まで登ることができるので、ちょっとした散策にぴったり。(案内図)


≪八木ヶ鼻の蛇伝説≫
下田地方には、地元の豪族五十嵐氏の祖といわれる五十嵐小文治に関わる伝説がいくつも存在する。八木ヶ鼻に関わる伝説が「蛇ヶ淵の伝説」である。
また五十嵐氏の館跡が、八木ヶ鼻に近くにある。

(蛇ヶ淵の伝説)
昔、毎夜、下田村名主甚右ヱ門の一人娘の許へ、身元のわからない若武者が通ってきたという。娘は怪しんで男の着物に糸をつけた針をさし、糸をたどっていくと五十嵐川の八木鼻下の淵にたどりついた。
すると若い男が現れ、自分は大蛇であるが、娘が刺した針のために自分は死ぬが達者で暮らす様と告げて消えていった。
娘はその後子供を産むが、子供の脇の下に3枚の鱗があり、この子は剛勇で知られた五十嵐小文治であると伝えられている。


❏〔所在地〕三条市北五百川
❏〔アクセス〕
  • 🚅…JR上越新幹線「燕三条駅」より車で約40分
  • 🚘…北陸自動車道「三条燕IC」より車で約40分
❏〔見どころ〕

  • 紅葉
    岩肌を包むように美しいグラデフィケーションが見事。
    〔見頃〕11月上旬~11月中旬
月期間 期間 紅葉→
❏〔周辺の観光施設〕































八木ヶ鼻 八木ヶ鼻キャンプ場前登山口 八木ヶ鼻駐車場前登山口 八木神社前登山口