緒立温泉 新潟市
| この地には、奥州の豪族安倍氏の一族黒鳥兵衛の伝説が語り伝えられる。平安時代、越後に乱入した悪党・黒鳥兵衛を雪で攻めあぐねていた源義家。鶴が目の前に落とした木の枝でかんじきを作り、兵衛の首を見事討ち取ったという伝説がある。そのかんじきの緒を立てた地のため、「緒立」の地名が付いたといわれている。 黒鳥兵衛の首が塩漬けにされ、埋めた場所に首塚が造られた。 この地に鎮護のために建てた祠が新潟市緒立の八幡神社である。 塩漬けの首により、塩分を含んだ水が地中から湧き出したという言い伝えが残る。 江戸時代の文久三年(1863)の年に、ある娘が「緒立八幡宮の境内に湧く霊泉にひたれ」という夢を三晩続けて見たという。これは八幡様のおつげと思った娘は、緒立の地を訪れた。すると夢と同様の冷泉が湧き出ているのを見て、娘はこの霊泉に三日間水浴すると病が治ったという。この噂が広がり、村の人たちは八幡宮お授けの湯として湯治場を作った。これが緒立温泉の起源という。緒立温泉の湯は、茶濁りのツルスベ感のある湯だ。 老人福祉センター黒埼荘現在は、老人福祉センター黒埼荘で利用できる。60歳以上の人のための施設で、談話室や、娯楽室、浴室などがあり、気軽に過ごせる施設となっている。60歳未満の人やや市外に住所がある人も、有料でご利用できる。濃い濁りのある茶色、湯花も茶色。冷鉱泉を加熱、循環している。老人福祉センターということで、利用者の多くが年寄り。入場制限の可能性があるため、利用の際は事前に問い合わせを。 一時、一般の人の利用を控えていたが、現在は通常通りの営業を行っている。 緒立温泉の由来
奥州衣川の乱に敗れた安倍貞任の残党黒鳥兵衛は、悪党どもを従えて鳥海の柵をこえ越後蒲原郡的場山に陣を張り兵を挙げ下越の各地で悪事を重ねた。堀川上皇は佐渡に流罪の源義綱に黒鳥討伐を命じた。義綱は越後に上陸各所で黒鳥軍を討ち破った。これには流石の兵衛も覚悟を決め最後の砦、的場山に立籠り妖術を使い夏に雪を降らせ追討軍を悩ませたが遂に義綱の強弓に胸板を射ち抜かれ首をはねられた。そのとき首は雲を呼び空高く舞上がったが一羽の大鷲が飛来しその首をつかむと弥彦山の方に向かって飛び去った。兵衛の胴体は千俵の塩に漬け八幡山に埋めその上に八幡宮を祀った。その後境内に湧泉があり旅人が浴泉したという。湯治場としての起源は近在の若い娘が大病を患い永く苦しんでいたが、文久3年のある晩夢枕に「緒立の八幡様に来なさい」というお告げがあり、杖をひきながら来てみると神社のわきに一羽の傷ついた白サギが水浴びしていた。これぞお告げの泉と白サギにひかれ二、三日浴したところ、さしもの難病も忽ち治癒した。以来霊泉は緒立の湯治場として善男善女の湯治客で賑わった。 黒鳥兵衛 地図
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