琴平清水 ( こんぴらしみず ) Kotohira Shimizu 阿賀町



琴平清水は旧津川町の町外れの街道筋から30mくらい小路を入ったところにある。集落の路地に湧き、パイプからとうとうと水が流れている。案内板によれば、この辺りは川湊ががあり、船荷の積み下ろしをする舟人の喉を潤したそう。また、舟人の留守を守る家族はこの水を汲んでお供え物をして、安全祈願をしていたのだそう。
湧水量は豊富で、平成5年(1993)度に旧津川町では水槽回りの改良並びに平垣の新設等の周辺整備を行っている。
長年の利用により、水槽底部が緩やかなカーブを描き、利活用されていることが伺える。
また、普段は木の蓋をした木の葉が入らないようにするなど、大切にされているのが伝わってくる。地域住民がボランティアで清掃しているので清潔感溢れる清水となっている。
(☛ 津川河港跡)


琴平清水の由来

水上安全と湊町の繁栄を願って、宝暦九年(一七五九)十二月に御番所新見半蔵と町代藤左衛門が琴平大権現を御小屋の琴平山に勧請した。(津川旧記)
昔、清水は帆船や筏乗衆、船荷の積み下ろしをする丁持衆の喉を潤し、留守家族は水を汲み、お供物を添えて、琴平大権現に安全祈願をしたと伝えられている。





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