清津峡温泉 瀬戸口の湯 Kiyotsukyo Setoguchi no yu 十日町市



清津峡湯元温泉から下流、清津峡トンネルの西側にある。弘法大師が親切な一家への恩返しのために、温泉を見つけたという伝説も残り、弘法の授け湯とも言われている歴史の古い温泉である。
かすかに硫黄の香りがする湯は、やわらかでよく温まることで知られ、昔から湯治としても利用されてきたという。
1軒ある宿は長い間、登山者のためのユースホステルだったが、今は一般客も泊める旅館に変身している。宿の周りは自然豊かなロケーション。夏は蛍が舞、秋は宿の近く清津峡橋から眺める瀬戸渓谷の紅葉が美しい。
昔、雨の降る、秋の夕暮れ時、みすぼらしい姿をした一人の旅の僧が田沢の地へやってきた。僧は、何軒かの農家を訪れ、一夜の宿を乞うたが、ちょうど稲の刈り入れ時で、どの家も忙しかったので、僧の相手になる家はなかった。
僧はあきらめて、野宿をしようと歩いていると、清津川の川向うに一軒の灯が見えたので、訪れて一晩の宿を乞うたところ、この家の主人は快く招き入れ、温かい食べ物でもてなしたという。
奥の方から病人の声が聞こえたので、僧が聞いたところ、この家の女房が、何年も寝込んで働くことが出来ないので、一家はその日暮らしをしているという。
翌朝、旅の僧はお礼にと、家の南側を掘れば湯が湧き出ると伝えて立ち去った。主人は言われたとおりに穴を掘ったところ、熱い湯が滾々と湧き出た。主人は、この湯に毎日女房を入れたところ、病気はよくなり全快したという。
この話を聞いた村人たちは、その坊さんはきっと弘法様に違いないといい、この湯を「弘法の授け湯」と呼ぶようになった。村の病人たちも次々に訪れて湯治したところ、病気が治ったという。







清津峡ホテル せとぐち
清津峡温泉 父ちゃんが愛情込めて作った、手作り田舎料理とスイーツ!ホタルが間近で見れる、囲炉裏のある木造いなか宿

🌌瀬戸渓谷










This one-house inn along the Kiyotsu River overlooks the Seto Valley. The hot spring is also called "Kobo's bestowal hot spring," and legend has it that Kobo Daishi made the spring well up in the past.