角田山 Mt. Kakudayama 新潟市
新潟市西蒲区観光のシンボルである角田山は標高481.7m、登山コースが多く、どの登山口にも駐車場がある。推奨される7つのコース以外にも地元の人の知るコースもある。4月から10月までの土・日・祝日、JR越後線巻駅より1日4便、周遊バスが運行されている。 2千数種ともいわれる豊かな植生も大きな魅力で、早春を告げるキクザキイチゲ、雪割草(オオミスミソウ)がいち早く咲くことで知られる。いたるところピンクを敷き詰めたように咲き乱れるカタクリの花の大群生は圧巻だ。また山菜の宝庫となる。浦浜コースは、特に雪割草やカタクリの群生が見事。カタクリの花は4月上旬から中旬にかけてが見ごろ。 登山道はよく整備され、他のコースとの合流点には、登り下りの標識が備えられているが、コース間違いには注意が必要。コースが合流すると、他コースを利用して登ってきた登山者が増えるので、登山道は登り下りの登山者でぜんぜんにぎやかになってくる。 広い山頂には、三角点のほかに、トイレ、避難小屋、向陽観音堂、角田山の開発に心血を注いだ横山大平翁の像があり、眼下に新潟平野や日本海を一望にできる。日本海に沈む美しい夕日、そして秋になれば山腹を一面に彩る紅葉と見どころも多い。下山する際には、どのコースを利用して下山するか、十分確認が必要である。 角田山は子供から老人まで容易に登れることから、市民はもとより県内一円から家族連れやグループがハイキング、登山にと年間18万人の訪れる。 (案内図) 🔶灯台コース 海辺の岩を削ってつくられた道を進み、階段を登ると、灯台に出る。ここで駐車場からの登山道と合流する。 この先は岩場となるが、登山道は非常によく整備されている。5月下旬から6月上旬、海岸の岩肌からイソヒヨドリの、そしてヤブの中から渡り途中のエゾセンニュウのさえずりが流れてくる。ハマヒルガオ、ハマボックス、メノマンネグサ、アサツキの花などが咲き誇っている。岩場から林に入ると階段となる。登り切った所が梨ノ木平で、この先は、素晴らしいカタクリの群生地が現れてくる。 しばらくすると「小浜コース」分岐の道標があり、まもなく「五ヶ峠コース」分岐で、ひと登りすると三望平に着く。三望平より15分程度で二等三角点のある角田山山頂に立つことが出来る。 🔶浦浜コース 登り口は、「巻町ふるさと会館」の前を右側に入る。登山道はよく整備され、最初の約15分を除けば道幅も階段幅も広い一本道である。 登りだしてから15分、視界が開け、東屋がある。7~8分登ると竹林を通過して道幅も広くなる。 春にはキクザキイチリンソウやヒトリシズカ、夏にはキツネノカミソリ、秋にはツリガネニンジンソウやヤマトリカブト、テンニンソウの群落が出迎えてくれる。 道幅の広い急坂を登ると、休憩所に出る。「五ヶ峠コース」と合流し、10分ほどで「灯台コース」と合流する。間もなく三望小屋を通過し、三望平の広場へたどり着く。少し下って登り返すと、山頂園地着き、山頂となる。 🔶桜尾根コース 公式に紹介されているの登山道以外にも、通称「さくら尾根」と呼ばれる道がある。愛好家もいて、春先、花の季節は多くの登山者で賑わう。 車は、角田岬灯台北の大きな駐車場を利用し、登山口まで歩く。この駐車場は灯台コースを取る場合も利用するので、周遊コースとしても利用できる。 登山口は、「燦燦 cafe」から100m離れた所にある、大きな標識がないので注意が必要。かつては「燦燦 cafe」脇から登れたが閉鎖されている。 松林の急傾斜地を一歩ずつ足下に注意しながら登る。4月上旬であれば、5分もたたないうちに雪割草の群落に出合うはずである。ほかのどのコースよりも、雪割草の多彩さは目を見張る。 等高線の込み合った急坂を25~30分で登ると、そこは標高250mほどの台状地となっていて、カタクリの葉や花が点在しはじめ、灯台コースの尾根が右手に望まれる地点から、傾斜が強くなり、喬木の下ばえに、カタクリの群生地が始まる。ヤセ尾根の急登を15~20分で、三望平からの稜線につながり、やがて人影の絶えない山頂に出る。 🔶五ヶ峠コース 稜線沿いの探鳥を楽しむ。4月下旬、山桜のつぼみをついばむウソの姿を身近にみることもできる。ルリビタキが低木林のあちこちに出現。晩秋の11月頃はキクイタダキ、ヒガラ、イスカなども耳にする。 カタクリは、早春に10 - 15 cm程の花茎を伸ばし、直径4 - 5 cmほどの薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。蕾をもった個体は芽が地上に出てから10日程で開花する。開花時期は4 - 6月で、5 - 6月ごろに結実して、その後葉や茎は枯れて宿根する。片栗粉は、もともとカタクリの鱗茎から抽出したデンプンによって作られていた。
雪割草はキンポウゲ科ミスミソウ属全般を指す園芸名。新潟県は雪割草の品種の一つ、オオミスミソウの国内最大の自生地です。 早春に開いた花弁のように見える部分は萼片で、花弁はありません。花色は白や桃色、赤や紫と、野生植物には珍しく多彩です。2月下旬~5月上旬に開花する多年草で、10~20cmまで伸びます。 ☯2018年5月、角田山でカモシカの鮮明な写真の撮影に成功 西蒲三山のカモシカの存在を証明
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