御料局佐渡支庁跡(相川郷土博物館) Aikawa Local Museum 佐渡市


現存する佐渡支庁の建物は、御料局時代の明治時代後期に建造されたもので、洋風2階建、寄棟造桟瓦葺で屋根瓦には菊の御紋章が付いており、外壁は横板張り、内部は漆喰仕上げとなっている。
展示室には、金山と佐渡奉行所関連、相川遊女の道具類、美術品、民俗資料、さらに考古関連などを紹介。金銀山とともに歩んだ町の濃密な歴史と出会える。
2022年6月に一時休館となったが、2024年から再開されている。





佐渡海府の紡織用具・製品

海府では古くから、カラムシやフジなど豊富な自生植物の皮から糸を紡ぎ、衣服を織る技術があった。草木を使った海府の機織り文化を土台に、近世になって古くなった木綿布を裂いて織り込む「裂き織(サッコリ)」が誕生した。
金銀山の開発で木綿も大量に持ち込まれるようになると、製品は大量につくられた。裂き織で作った服は、丈夫で肌にまとわりつかない仕立て上がりで、雨除け防寒用の「ナガツヅレ」、日差し、虫除け用の「ニズレ」等々、農作業や漁業、炭焼き、まき割りなど屋外で働く男たちに重宝がられた。
佐渡海府の紡織用具、製品などと合わせて542点が昭和51年(1976)8月に国の重要有形民俗文化財に指定された。指定物は一般公開せず、相川郷土博物館の収蔵庫で保管している。
同博物館に隣接する技能伝承展示館では、昔ながらの織機「ネマリバタ」を使って、裂き織の体験講座を開いている。

相川技能伝承展示館
相川に伝わる伝統工芸を学べる体験施設。無名異焼きのロクロ体験や、古い布をネマリバタで織る裂織をスタッフが丁寧に指導している。 事前予約が必要。