雲母温泉 Kira Hot Spring 関川村
昔、この地には花崗岩が多く見られ花崗岩の中の白く光る結晶が「雲母(うんも)」と呼ばれ、朝日を浴びてキラキラ輝く姿から「雲母(きらら)」とも読まれました。これが「きら」と縮まり地名となったと言われている。 約800年前、雲母の地に住む総兵衛という人が荒川の川辺のくぼみに湯が出ているのを発見し、湯治場を作ったと伝えられている。 荒川を挟んで高瀬温泉の対岸に位置する。度々の洪水があり、堰を作って温泉開発をして昭和34年(1959)開湯された。荒川峡でいちばん新しい温泉地だが、「子宝温泉」とも呼ばれ女性客に親しまれている。 源泉温度は80度前後と高温なため、井戸水で加水するがそれでも熱い。激熱・激渋温泉好きな人にはたまらない。荒川峡温泉郷の中で最も高温である。 近くには、昭和47年(1972)、昭和天皇・皇后が来村された際、記念して作られた、お野立公園がある。園内からは荒川峡や飯豊連峰の佳景が一望にできる。特に紅葉のころの眺めがすばらしい。 ❏〔所在地〕新潟県岩船郡関川村上関
❏〔アクセス〕
❏〔効能〕慢性関節リュウマチ、神経痛、胃腸病、創傷、通風 慢性皮膚病、婦人病 雲母温泉上関共同浴場お野立公園昭和47年5月21日、第23回全国植樹祭が開催された時、昭和天皇・皇后両陛下の行幸啓を記念してつくられた公園。〔所在地〕岩船郡関川村荒川台 雲母温泉共同浴場 ※動画木造の1階建ての古い建物で、看板は出てないが、一見すればそれとわかる。浴室はタイル貼りで男女別の内湯、湯船は2人入ればいっぱいの大きさ。無人で、入浴料金は100円の施設。湯は雲母温泉と同じことから、効能などは同じである。
雲母神社関川村上関の雲母温泉近く、山道を上ると現れる。鳥居の前に男根がそびえる神社。創建は昭和37年(1962)。延宝年間に関川村上関の2代目渡辺儀右衛門善延が、荒川を航行する船の安全と郷土の繁栄を祈念して讃岐国から金毘羅大権現を勧請した。1962年(昭和37)に雲母温泉の宿主らが、温泉街の発展を願って渡邉邸内にあった金毘羅宮を雲母温泉の高台に移して社屋を建てた。当時、建設していた旅館の敷地から男女の陰部に似た陰陽石が出てきたことから、陰陽石からなる道祖神が合わせて祀られた。 お堂の中にも木彫りの男根が数体祀られている。「子宝神社」と呼ばれ、遠方からも参拝客が訪れるという。冬季は雪のため神社へは通行できなくなるが、子宝の湯として知られる雲母温泉で温まっていきたい。(☛ 渡辺邸)
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