いもり池 Imori Pond 妙高市
標高750m、妙高高原池の平温泉にある、面積12,295㎡、周囲504mの小さな池で、その名の通りイモリが多く棲息することからその名がある。周囲を湿生植物と白樺に囲まれ、晴れた日には水面に標高2454mの妙高山をくっきりと映し出す。 ソメイヨシノが散る初夏を迎える5月上旬、いもり池は池の中の雪が消え、妙高連峰から雪解けの伏流水が勢いよく池に流れ込む。枯れ草の間からかれんな白い花を咲かすミズバショウが見ごろを迎える。いもり池周辺の湿地帯にはミズバショウ十万株が大群落を作る。 周囲には池を一周する504mの遊歩道が整備されており、ゆっくり歩いても30分くらいで回ることができる。 初夏のころになるとヒツジグサの茂る池の中では繁殖期を迎えたカルガモや水中に潜って魚を捕るカイツブリを間近に観察できる。 遊歩道に沿って歩くと池周辺のヨシ原では、繁殖のため南から渡ってきたオオヨシキリのさえずりがにぎやかだ。新緑の中、アカゲラ、アオゲラ、コゲラのドラミングの音がこだまし、エナガ、シジュウカラ、サンショウクイ、クロツグミなど夏鳥のさえずりが響き渡る。低木帯でさえずるノジコ が多く見られる。 いもり池正面の山腹に広がる池の平スキー場は、夏季はススキなどの大草原(カヤバ)となり、ノビタキやホオアカ、ヒバリなど草原性の鳥が繁殖し、三ツ山上空にはノスリが舞う。 また、いもり池は、モリアオガエルの生息地としても有名だ。 「水の流れに沿って咲き始めて、徐々に発芽の範囲を広げていく。これからが一番華やかで、5月5日ころまでが見ごろだ」と地元の人は説明する。 池の平いもり池と妙高山の眺めが、にいがた景勝100選にえらばれている。 ✣2021年6月18日、19日 - 環境省の重点対策外来種である「スイレン」に覆われ、ヒツジグサやヒルムシロなどの在来種が駆逐されたことや、水面に写る”逆さ妙高”が見られなくなるなど繁殖したことから、「生命地域妙高環境会議」事業の一環として睡蓮(スイレン)の除去作業が行われる。 ❏〔所在地〕新潟県妙高市大字関川2249
❏〔問い合わせ先〕 ☎0255-86-3911 妙高市観光協会 ❏〔アクセス〕
ミズバショウ→
紅葉→
❏〔周辺の観光施設〕 |
艸原祭(そうげんさい)
まで
日
|
いもり池 ビジターセンター ミズバショウ