栃尾てまり Tochio Temari 長岡市
昔から養蚕や機織りが盛んだった越後の山沿い地方では、クズ繭の糸や機織りの残糸を利用しておばあちゃんやお母さんの手により、子供や孫たちのおもちゃとして『手かがりてまり』が作られてきました。 手かがりてまりには、ついて遊ぶ『遊び玉』と節句などに子供の健やかな成長を祈って飾る『飾り玉』があります。 「霞たつ ながき春日を 子供らと 手まりつきつつ この日暮らしつ」。 『栃尾てまり』は、このように良寛の歌にも詠まれている。かつて紬の産地だった栃尾では、古くから紬を織ったのこりの絹糸を利用した手かがりのてまり作りが盛んに行われていた。栃尾てまりは、玩具としての用途とは別に、幼児がてまりのように丸々と丈夫に育つようにという願を込めて、祖父母から孫への節句や慶事の際の贈り物としても用いられていたという。 現在、この伝統あるてまりを作っている「栃尾てまりの会」は、最後の伝承者とされた名児耶チハル(1919-94)の技術を受け継ごうと昭和61年に発足。 名児耶チハルは絹糸を作るために蚕の飼育から手掛け、手まりをつくるための工程のすべてを自分で手掛けた。 現在は会員数100名でてまりの伝統技術の継承、装飾品としてのてまり作りを行っている。この会全体の年間生産量は約3000個である。 ❏栃尾観光協会 〔所在地〕新潟県長岡市栃尾宮沢1764 道の駅R10とちお 〔問い合わせ先〕☎0258-51-1195 〔特徴〕
〔栃尾てまりを紹介しているサイト〕 http://tochiokankou.jp/bussan/index.html ❏ 『栃尾のてまり祭り』 〔開催日時〕 毎年5月3日~年5月5日 〔所在地〕長岡市谷内2-7-7 常安寺 〔問い合わせ先〕 ☎0258-51-1195 栃尾観光協会 〔駐車場〕有り 秋葉公園大野口駐車場 |
常安寺 栃尾観光協会