朝陽筆 見附市



全国的に有名な越後筆を製造している宝翰堂は、江戸時代末期に清水彦平が京仕入れ雑貨問屋として見附市に商売を起こしたのが始まり、彦平は分房四宝(筆・墨・硯・上)に特に関心を持ち、江戸から職人をこの地に招き研究を重ねたという。
それが越後村松藩の士族の内職から発展し、以後製筆業を主とするようになった。明治時代には、現代書道の先駆者である日下部鳴鶴がこの地を訪れ、ここで製造された筆を絶賛。その高い評価とともに、筆の原料として最良の品質である越後狸が生息するという地の利を生かし筆匠を養育したことにより、やがて日本から海外にまで販路を拡大して行った。
戦後の教育改革などで一時困難な時代もあったが、小・中学校での毛筆の授業の復活や趣味としての書道ブームの中で、宝翰堂の筆は今も人々に広く愛用されている。また法翰堂のメインブランド『朝陽筆』の名は、明治天皇の御製の「さし昇る朝陽のごとくさわやかにもたまほしきは心なりけり」という歌にちなんで命名したものである。(東北の工芸品より抜粋)


株式会社宝翰堂
〔所在地〕見附市今町1丁目12-16
〔販売先〕新潟伊勢丹 新潟ふるさと村バザール館、北方文化博物館


宝翰堂   Googlemap ストリートビュー 







【筆】をオンラインショッピングで探す