鍾馗様祭り Syoki sama Festival 阿賀町



この祭りは、阿賀野川流域に何箇所かあるが、大牧地区の祭りが最大。奥阿賀地域に春を告げる伝統行事である。
江戸時代に、村を守る道祖神をわら人形を使って祀る民間信仰と、中国から伝来した魔除けの神様の鍾馗様像が結びついたものである。
かつて会津藩領の辺境にあった阿賀町周辺で行われるようになったのは、阿賀野川の流れに乗って疫病が会津の町から入り込むのを防ぐという意味があったようである。
村の境に藁で造った巨大な神像を立て、邪気のあるものが村に入ってくるのを防ぎ、一年間の五穀豊穣、村内・家内安全、無病息災、災厄退散、子宝を願って、来春までの守り神として祀られる。
地域により鍾馗、鍾鬼、正鬼などの漢字を当てている。鍾馗様像は、身体で悪いところの治癒を願って、祈り札をつけて奉納された藁を、像のその部分に込めて作る。かつては鍾馗像を氏神の境内の木に縛り付けるだけであったが、近年ではお堂の建物に納めるようになった。
鍾馗様祭りの早いものは、上川武須沢入で2月に行われている。


❏〔日時〕 毎年2月から3月にかけて

❏〔所在地〕東蒲原郡阿賀町

❏〔アクセス〕
  • 🚅…JR磐越西線津川駅より3km 徒歩で35分

❏〔地区毎の行事〕
  • ❶(鹿瀬平瀬)
    2019年(平成31)から、祭り行事はおこなっていない。



  • ❷(鹿瀬夏渡戸)
    この地区では男女一対の人形を作り、集落の上下にあるお堂にそれぞれ祀る。男神は約1.5m、女神はやや小さめで、この周辺で比較的小さめだが、男女一対のものはここだけ。
    • 〔日時〕2023年3月12日



  • ❸(上川武須沢入)
    鍾馗様を祀る日には無病息災と五穀豊穣を願って大きな数珠を皆で回す百万遍という儀式が行われ、その後お堂に祀られる。
    • 〔日時〕2023年2月5日


    ❹(三川熊渡)
    正鬼神社自体は701年から記録があり、神社に祀られるものはこの地区のみである。
    • 〔日時〕2023年3月8日



  • ❺(津川大牧)
    大牧地区の鍾馗様は2.5メートル近くもあり、重さ200㎏を越す。祭り当日の早朝、集落や講中の人々が総出で、男性のシンボルを誇張し、薙刀、槍、刀、弓矢を身につけたた「ショウキ」と呼ばれる大きな藁人形を作りあげる。お堂の前の大木に縄で縛った人形に刀をかける「刀かけ」の行事が行われる。
    • 〔開催日時〕予定なし




❏〔問い合わせ先〕 0254-92-0220 阿賀町観光協会

❏〔WEB〕 阿賀町観光協会


















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