黒姫山 Mt.Kurohime 糸魚川市




新潟県糸魚川市にある山のこと。青海黒姫山ともいう。一等三角点の山である。
飛騨山脈の北端に位置する。主稜線上の犬ヶ岳から北東方向に派生した尾根の末端で海岸から南西約4キロに位置し、日本海岸より一気に聳え立つ全山石灰岩からなる独立峰である。
山全体が石灰岩でできており丸ごと露天掘りによる鉱山となっている。石灰岩は、南部の明星山とともに日本海側最大の埋蔵量を誇り、我が国では類をみない山岳カルストの容食地形が発達している。地質的には古生代石炭紀からペルム紀に属し、サンゴやフズリナなど古生物の化石を多産する。福来口鍾乳洞やマイコミ平の洞窟群を形成し、日本最深の洞窟白蓮洞(513メートル)、千里洞(405m)、奴奈川洞(345m)といった解放洞窟が多数存在している。
登山コースは、清水倉登山口から入山しなければならない。「清水倉ルート」は地元の橋立区が山林管理や黒姫権現への参拝道として開設した歩道だ。電気化学工業(株)青海工場の「青海鉱山ルート」からの入山は、現在は使用できなくなっている。
山頂は溶触されて犬牙状になったカレン石灰岩の露頭に囲まれ、一等三角点補点がある。また山頂には黒姫権現の祠があり、かつては女人禁制の山であった。日本海に面していることから、佐渡と能登が一緒に見えるダイナミックな景色が特徴、360度大パノラマ。焼山と雨飾山、小蓮華、白馬岳から栂海新道が日本海に続いている稜線も見ることが出来る。日本三百名山のひとつ。

🔶清水倉道

清水倉橋を渡ると、数台の駐車スペースと青海川下流側に廃木材の処理工場がある※ストリートビュー。杉林の中に登山口※ストリートビューの案内板があり、古い農道を登っていく。旧田畑の跡を抜けて一本杉※ストリートビュー峠に達する。金木平※ストリートビューと呼ばれる石灰岩の露出した樹林帯となる。平坦な枯れ沢筋を詰めると、旧大沢道と合流する。
10分ほど登ると、西稜のピークに出て一気に展望が広がるが、カレン石灰岩といわれる溶触地形で、凹凸が著しく歩きにくい※ストリートビュー
頂上には一等三角点保点と黒姫権現を祀る大きな祠※ストリートビューがある。南西には白馬岳から日本海に達する飛騨山脈の北延主稜、つまり栂池新道の山並が眺望できる。



















黒姫山 清水倉登山口