飯士山 Mt.Iijisan 湯沢町



飯士山は新潟県・越後湯沢を代表する名峰で、その秀麗な姿は周囲からもよく目立ち、特に山の西側は峻険で、美しさが際立っている。
第四紀の成層火山で20~50万年前に激しい噴火活動を繰り返した。地質は安山岩~デイサイト質である。
東、南、北麓はなだらかで火砕流堆積物が多く奥添地、岩原大原の広野が形成された。一方西麓は魚野川により浸食が進み急斜面で溶岩が露出する大岩壁となっている。
山名の由来については山頂部に穀物の神様を祀ってあることから「飯」、富士山の姿に似ていることから「士」、をとって飯士山としたとされている。また、荘園である上田荘が近辺にあったことから別名「上田富士」とも呼ばれる。
山頂は東西二つに分かれ、西の峰を「トマノ耳」、東の峰を「オキノ耳」と呼ばれる。最高点は三角点のある東峰である。
頂上からの360度の眺望は谷川連峰の美しい姿をはじめ、八海山・中ノ岳・越後駒ヶ岳の越後三山や巻機山などの雄大な山景色が望める。一方、南東面は岩原スキー場リフトが山頂肩までのびている。
登山道の頂上付近では5月初旬にツツジやタムシバを楽しめる。



飯士山のブナ林

万条新田から、県道361号線の終点より歩くこと約10分、飯士山(1111m)の北斜面中腹に、美しいブナ林が生育している。
冬期間の豪雪のためか、成長は必ずしも良いとはいえないが、繁った枝葉のため、夏でもひんやりとした林の中は、常に穏やかな涼風が流れ、新緑の心地よい薫りが漂っている。この辺りは山菜にも恵まれ、春には山菜採りで賑わう。
























飯士山 岩原登山口 神弁橋登山口 石打登山口 姥島登山口