荒沢岳 Mt. Arasawa 魚沼市
| 標高1,969m。綺麗な三角形の山頂部を中心に両翼を広げ、均整のとれた山容を見せ、日本二百名山の一峰。 荒沢岳は古生層花崗岩類、黒雲母花崗岩などで形成された山で、銀山平とそこから仰ぎ見る姿は、男性的な北面を見せている。 奥只見山岳会の血と汗のにじむ努力で村杉を基点としたルートの伐開が進み、昭和34年(1959)7月5日、山開きを行ってから現在に至っている。登山道は頂上まで刈り払いやの整備も行き届いていて、一般の登山者からも親しまれている。 現在は車で入れる唯一の登山口の村杉から、前嵓(まえぐら)を経由する尾根の登降約7時間と、日帰り可能の山となった。 新緑から紅葉のシーズンまで観光客や釣り人などで賑わっている。 前嵓付近は岩場や草付の急登で、鉄鎖に頼る登降には注意が必要。 携帯電話の電波はつながらないが、年間10件ほど遭難者がでる山でもある。 山頂は狭いが、頂上からの展望が素晴らしく、北に越後駒ケ岳、守門岳、浅草岳。 東に会津の山々が広がり、南に平ケ岳、燧ケ岳、至仏山、西に巻機山、妙高三山、中ノ岳、八海山を望む。 🔶伝之助小屋の手前50mの左側にある登山口は、二つあるが、どちらも大差ない。清潔なトイレと広い駐車場がある。登山者カードを提出して、広葉樹林をの中を1時間の急登すると前山(1090.6m)で登山道が合流する。登山道はよく刈り込まれている。途中、降り注ぐようなコルリの声に慰められる。 前山から前嵓直下までは緩やかなプラムナード気分の登り、キビタキ、ゴジュウカラ、クロジの声を聞きながら行く。やがて1262メートルの村杉沢の突き上げとなる。長いハシゴや鎖の連続で小さな突起を越すたびに高度を上げ、やがて5つの岩峰を屹立させる前嵓(1536m)の頂上だ。慎重に行動して、落石をしないように登り切る心掛けが必要。 やせた稜線が山頂へと続いている。その両側は雪崩に洗われた中荒沢、蛇子沢の深い谷となっている。主稜に出ると歩きやすい岩稜となる。90度西へと方向を変え高度を上げると頂上となる。頂上は狭いが越後三山をはじめ、上越国境の山々、利根川源流の山、そして眼下に奥只見湖が見える。三角点と奥只見山岳会が建てた「荒沢岳」の標石が立っている。
中荒沢の万年雪 ※動画「中荒沢の万年雪」は標高約900メートルにあり、平地に比べて気温が10度以上低い。登山口から徒歩40分ほどでたどり着けるため、「日本一容易に行ける万年雪」として知られる。急峻な谷に囲まれた沢に雪が集まり、雪解けした場所から山野草の植物も楽しめる。入場料は管理協力金が必要となる。中荒沢の奥に屏風を立てたような岸壁の荒沢岳がそびえている。この岸壁の中腹に万年雪が2ヵ所ある。左が大磧沢の雪渓、右が西本城沢で。この雪渓と本城ノ滝を見るために遊歩道が設置されている。 本城ノ滝は9月中旬から10月にかけてこの雪渓が沢の下流から徐々に消えると、姿を現す。雪が無くなった所から季節感が狂ったように、春と夏の花オオイタドリ、ミヤマシシウド、オニシモツケ、 モミジカラマツ、 アキギリ、ジャコウソウ、ハンゴンソウ、クロバナノヒキオコシ、サラシナショウマなどが競って咲き始め、蝶も飛び交う別世界となる。 西本城沢の登山ルートは、銀山平キャンプ場を通る林道中荒沢線を登っていく。2㎞ほど進み本流の雪見橋を渡り、さらに大磧沢の洗越しを越えて林道終点の駐車場に着く。ここから遊歩道が始まる。 急坂を登ると間もなく西本城沢の丸太橋になる。山道は左岸の高巻を進む。一旦沢に下り、飛び石を伝って右岸に移り、さらに左岸に移り直し、岩稜を登ると、本城ノ滝の全貌が見える。全部で三段、40mの大きな滝だ。雪融けの水が勢いよく流れ落ちる。ワレモコウ、クガイソウなどが咲いているのを眺められる。 ![]() |
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荒沢岳
奥只見銀山平登山口
本城ノ滝



