茂林寺 Molinji Temple 新潟市



茂林寺は江戸初期、正保2年(1645)頃に新発田藩領の小須戸組最初の庄屋である坂井与次兵衛が開基し、文達和尚の開山と伝えている。
茂林寺に安置されている地蔵尊は昔から「子育延命地蔵尊」として小須戸の人々の信仰を集め,、国宝の指定も受けている芸術的価値の高い木造仏。
地蔵尊は孫の与次兵衛が大阪の鴻の池家から譲り受け寺に安置したと伝えられる。その後,与次兵衛に男の子が授かったことから、この地蔵尊は子育延命地蔵尊としての信仰を集めるようになった。
地蔵尊は正式には、六道能化延命地蔵半跏像 ( ろくどうのうげえんめいじぞうはんかぞう )といい等身大である。檜材寄せ木造り、片足を踏み下ろして半跏趺坐し、座高1.36m。手に宝珠と錫杖を持ち、面相は穏やかである。その表情と優雅な姿は、子を思う親たちの心を優しく受け止める慈愛にあふれる。
昭和12年(1937)4月、文部省荻野仲三郎博士、斎藤秀平氏等の手で調査が行われ、鎌倉時代の優秀美仏として国宝に指定された。
本尊の開廟は毎年5月7、8日で、花まつり、商工祭とともに遠近の信者でにぎわう。






地図 ※画像