願成寺 ( がんじょうじ ) Ganjoji Temple 五泉市


前屋の城主白意大禅定門の開基、滝谷慈光寺8世の堅室の開山と伝えている。江戸時代には大本山総持寺の輪番寺で、10万石の格式を持っていたといわれる。
境域は約5,000㎡、木々に囲まれて本堂・庫裏・山門・鐘楼などがたつ。
元禄年間(1688~1704年)の火事により多くの堂宇、寺宝記録などが焼失、さらに元禄16年(1703)に再建された堂宇も大正14年の失火で焼けた後の再建。唯一焼け残った山門は江戸時代の後期(19世紀前半)。村松の工匠、5代目小黒杢右衛門が建てたもの。簡素ながらもがっしりとした構えを見せている。
本尊には、行基の作という延命地蔵菩薩をまつり、寺宝の銅造聖観音菩薩立像は、高さ25cmの小品だが、奈良時代前期(7世紀)のロウ型原型傑作で、昭和35年(1960)に新潟県重要文化財に指定されている。寺の付近から出土した、天文(1532~1555)年銘をもつ経筒(「天文年今月日、山城国住真光」の銘がある)がある。






地図 ストリートビュー