よもしろうの滝 Waterfall of Yomo Shiro 妙高市
| よもしろうの滝は大毛無山の中腹、西野谷から上越市名立区へ抜ける林道南葉山線の途中にある。関川の支流・矢代川に流れ込む万内川に西野谷で合流する中野川最上流部だ。 西野谷集落の外れにある万内川砂防公園にある標識に従い、万内川に沿って進み、南葉山林道に入り上る。部分的に舗装されてない部分がある悪路が続き、20分もすると林道左手に、よもしろうの滝が見える。林道の建設で渓谷は埋まって、滝だけが残り、往年の幽谷の面影はない。 この滝は一気に流れ落ちるのではなく、4つの小さな滝が階段状に連なっているのが最大の特徴となっている。総落差は約25メートルあり、岩肌をなめるように水が白く泡立ちながら落ちていく様子は、荒々しさよりも優雅で繊細な美しさを感じさせる。上部は小さな滝、中段は十数mもある大滝。そして下部は四つの小滝に分かれる。滝壺は小さい。 春の新緑や、秋の紅葉の季節には、周囲の木々と調和した美しい姿を見ることができます。またこの「よもしろうの滝」は、与茂四郎の純愛伝説が残る滝である。 伝説はこうである。昔、西野谷に与茂四郎という炭焼きの若者が住んでいた。恋人の好物のイワナを探して誤って滝つぼに転落して死んでしまった。それを悲しんで恋人も滝つぼに身を投げて命を絶ったという。村人は二人の死を哀れみ、いつしかこの滝を「与茂四郎の滝」と呼ぶようになったという。この滝壺にはいつも二匹の岩魚が寄り添って楽しげに泳いでいるという。 (見どころ)四季折々の自然とのコントラスト、季節ごとの変化が鮮明だ。
(ベストビューポイント)🤩.林道からの遠望林道南葉山線を歩いていくと、前方に滝の全景が見える場所がある。滝が4段に分かれて流れ落ちる構造を一目で確認できる。 🤩滝の直下 林道から沢を渡り、斜面を登った先にある滝のすぐ目の前。落差25メートルの迫力を肌で感じられ、舞い上がる水しぶきやマイナスイオンを間近に体験できる。ただし道は整備されておらず、藪漕ぎや沢渡りが必要になるため、しっかりとした登山靴や装備が必須の上級者向けポイント。 (言い伝え)🌌与茂四郎の純愛伝説江戸時代初期、この地を治めていた高田藩の時代にまで遡るといわれる悲恋の物語。昔、現在の妙高市西野谷のあたりに、与茂四郎という実直で働き者の若者がいた。彼は、村の有力者の娘(あるいは身分の高い家の娘)と深く愛し合っていた。しかし、当時の厳しい身分制度や家柄の壁が二人の前に立ちはだかった。周囲からの激しい反対に遭い、どれほど願っても結婚は許されなかった。 絶望した与茂四郎は、愛する人への断ち切れぬ思いを抱えたまま、この滝の激流へと身を投じて自ら命を絶ってしまったという。村人たちは、彼のひたむきな愛と非業の死を哀れみ、その名前をこの滝に刻んで後世に語り継ぐことにした……と伝えられている。 滝そのものは4段に分かれた優美な姿をしているが、この伝説を知ってから眺めると、白い水しぶきが与茂四郎の「清らかな一途さ」を、周囲の静寂が「悲しみ」を表しているように感じられると言われる。妙高周辺には、こうした人名に由来する場所は珍しく、それだけ与茂四郎という人物が村の人々に愛され、その死が衝撃的であったことを物語っている。 |
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よもしろうの滝
万内川 砂防公園