湯沢温泉 Yusawa onsen 関川村



🔗関鉄之介

越後下関駅の北東約1.5キロ、荒川の右岸に注ぐ支流の湯蔵川の谷あいにある。発見は鎌倉時代にさかのぼると言われる古湯。関川村で一番歴史の深い温泉。湯は無色透明でサラリとした感触。源泉は60度近くある。
鎌倉時代、鎌倉の武士刑部が、ある日、湯蔵山で熊狩りをしていたところ、たまたま温泉を発見しました。刑部は、この地の有力者津野源太夫に協力を求め、二人で湯治場を開き、刑部の宿は、「本鎌倉屋」、源太夫は「田屋」と呼ばれた。
閑静なたたずまいの素朴な温泉で、保養・療養に向いている。
近世、米沢街道往来の旅人たちの利用が多かった、という古い歴史をもち、湯治客の利用が多い。近くに三十三体の観音さまを祀る観音公園がある。また、この地は、桜田門外の変で井伊大老を暗殺した首謀者の一人関鉄之介の捕縛の地としても知られている。
なお、ここと荒川の渓谷沿いに湧く高瀬・鷹ノ巣・雲母の三温泉を合わせて”えちごせきかわ温泉郷”と称されている。

・2010年、「桜田門外の変」が映画化もされ、この事件の実行部隊を指揮した関鉄之介が、関川村湯沢で捕らえられたことが紹介され、湯沢温泉の知名度があがった。


渡辺邸【豪農の館】


湯沢温泉共同浴場

湯沢温泉郷の入り口、荒川の右岸にある村内で一番歴史ある共同浴場。浴槽は3、4人が入れる程度のこじんまりした雰囲気で、地元の方もよく訪れ、社交場にもなっている。

湯沢観音公園

湯沢温泉近くの静かな高台にあり、33体の等身大の観音像がたたずんでいます。湯あがりのそぞろ歩きの散策に最適で、心を清めてくれます。また、公園内には、縁結びの松、子育て地蔵、相馬御風の歌碑、西国三十三番めぐりの霊場となっている観音経井戸など、数多くの史跡があります。
  • 〔所在地〕岩船郡関川村湯沢

荒川いこいの家

日帰り入浴施設。泉質は、低張性・弱アルカリ性の単純泉で、ちょっとぬるめで、芯から暖まると評判の、掛け流しの天然温泉。
新潟県の森林整備加速化・林業再生事業の助成を受け、地元産の越後ブランド杉をふんだんに使った平屋建てで、男女別の浴槽のほか休憩室(24畳)1室を備えている。村上市営の施設。
  • ☎0254-64-2277


≪関 鉄之介≫

文政7年10月17日(1824年12月7日) - 文久2年5月11日(1862年6月8日)
安政3年(1856)2月水戸藩を脱藩。
安政7年3月3日(1860年3月24日)、江戸幕府の大老井伊直弼が桜田門外で水戸浪士ら18人に暗殺された。関鉄之介は実行隊長として現場で襲撃を指揮し、その後幕府の探索が厳しくなったことを警戒し、薩摩藩を頼って西国へ向ったが、薩摩藩が藩境を封鎖したため、やむなく水戸へ戻り潜んでいたが、持病が悪化したことから、温泉での療養のため湯沢温泉旅籠「田屋」現在は所有者が変わり、一般の住宅となっている。※地図に滞在した。
しかし、文久元年(1861)10月23日、ついに水戸藩の密偵の手により捕えられ、投獄された後、江戸送りとなって、文久2年5月11日(1862年6月8日)に日本橋小伝馬町の牢において斬首された。享年39(満37歳没)。

・関鉄之介の記念碑
「桜田門外ノ変・烈士 関鉄之介就縛の地」
















Yusawa Onsen, blessed with a quiet townscape, has the oldest history and the Kannon Park, dedicated to 33 statues of Kannon (Goddess of Mercy) on a hill. There is also a monument to the poet Gofu Soma, and it is the site of the capture of Tetsunosuke Seki, a Mito hanushi (feudal lord of Mito), in the novel "Incident outside the Sakuradamon gate" by Akira Yoshimura.
















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