大崎雪割草の里 Osaki Hepatica Village 柏崎市



雪割草とは、正式な植物名ではない。ユキワリソウはサクラソウ科の植物だが、園芸で一般に雪割草と呼ばれるのは、キンポウゲ科のオオミスミソウ、ミスミソウなど4種。
そんなオオミスミソウを守ろうと、ここ中越では保護活動が進み、越後丘陵公園、そして同じ長岡市の雪国植物園、さらに西山町の「大崎雪割草の里」を結ぶ県道沿いを、「雪割草街道」と名付けている。
雪割街道で最も多くの雪割草を見ることできるのが2003年3月1日オープンしたここ大崎雪割草の里。とまれ「大崎雪割草の里」では30万株の雪割草が、日本海からの強い風に吹かれながら、懸命に咲き誇っている。
遊歩道からは日本海や佐渡島の遠望もでき、隣接の大崎温泉にも立ち寄って、心身ともにリラックスしよう。
3月中旬に開催される雪割草まつりでは、薄紫や白、ピンクなどの淡い色の雪割り草が可憐に咲き競う。遊歩道を散策しながら、思い思いに雪割草を観賞するほか、雪割草の販売や雪割草技術講習会などが催されます。

雪割草はキンポウゲ科ミスミソウ属全般を指す園芸名。新潟県は雪割草の品種の一つ、オオミスミソウの国内最大の自生地です。
早春に開いた花弁のように見える部分は萼片で、花弁はありません。花色は白や桃色、赤や紫と、野生植物には珍しく多彩です。2月下旬~5月上旬に開花する多年草で、10~20cmまで伸びます。


≪現地案内看板≫
雪割草の里のあんない

二.五ヘクタールの地に約三十万株の雪割草がある。ここに自生していたものに加えゴルフ場造成地から移植した。海の近くで雪割草の大群落があるのは大変めずらしい。
ユキワリソウには、サクラソウ科とキンポウゲ科の二つがある。この里のものはキンポウゲ科で「雪割草」と漢字で表している。雪割草には、スハマソウ・ミスミソウ・サンカクソウなどいろいろな呼び名がる。
花が見られるのは、二月末から四月始めまで。その後は雪割草の葉の新緑に山は輝く。秋には、落ち葉が雪割草を覆い、冬の風と寒さから身を守り春を待つ。四季を通じてそんな雪割草を見ることができる。

大崎雪割草保存会



新潟県の雪割草

新潟県には、オオミスミソウとミスミソウの二種類が自生している。
●オオミスミソウは、個々の変異とは別に、地域ごとの違いがある。自生地は、海岸の雪の少ない地域と佐渡が主で、十日町や松代などの豪雪地でもみられる。同じ県内でも地域ごとに顕著な変異があり、大きく佐渡、弥彦、柏崎・十日町の三つのタイプに分かれる。
佐渡島…葉の表にも微毛があり、触るとザラザラしている。三月の中頃から開花する。
弥彦…葉はやや小さく、斑紋のあるものが目立つ。自生地の一部にはヘラシベ咲きがある。
柏崎・十日町…雪のない一月頃から咲き始める。豪雪地では、残雪を割って咲く花が見られる。
●ミスミソウは、県南部の湯沢から清津峡と、糸魚川の山間部に小さな群落が点在し、他県のものより大型で多弁ガーベラ咲きになる特徴がある。白花と濁った赤花が主である。糸魚川の一部には、オオミスミソウもある。





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