大野亀 Onogame 佐渡市



icon二つ亀島から賽の河原・願集落を経て、南西へ2.5キロほどのところにある海抜166mの半島。大きな亀が寝ているように見えるのでこの名があるといわれている。一説では、カメはアイヌ語でカムイに通ずる神聖な島の意味で、「大いなる神」を意味するという。

突端分は断崖絶壁をなして、日本海に向かってそそり立つ。島上は草下に覆われ、夏には佐渡牛の放牧が行われ、牧歌的な風景に接することができる。
5~6月には、あたり一面覆って咲き乱れるカンゾウの黄色い花が美しい。50万株100万本を超すトビシマカンゾウの大群落は、日本屈指の規模。毎年6月の第二日曜日に「佐渡カンゾウまつり」が行われる。
カンゾウは山形県の飛島と酒田海岸、そして佐渡だけに生息するユリ科の植物。
頂上に登れば、北東に願集落や賽の河原海岸、二つ亀島、南には入崎・岡崎などが一望でき、付近一帯の雄大な海岸美は佐渡第一である。格好のハイキング地として親しまれている。




舟隠し岩

昔、舟に税金をかけた時代、奉行の税金調べの時に、漁船を隠したいという天然の岩石による開水路がある。いまは陸上から探勝路も設けられている。また沖の島嶼は、澄んだ水と岸壁が織り成す景色は幻想的。
  • 〔所在地〕 佐渡市北鵜島

賽の河原

二ツ亀と願集落の間にある海食洞穴で、洞内には「地蔵菩薩」を中心に無数の石地蔵が安置され、前面の海岸には数百の小石の塚が林立している。
冥途との境と言われる賽の河原は、幼くしてなくなった子供の霊が集まる場所と言われ、昔から篤く信仰されている。玩具や着物を着た石地蔵には、幼くしてこの世を去った子供たちの成仏を祈る親たちの悲しい思いが込められている。
河原に石を積む行為は、この世を早く去った不幸の罪を負わせて賽の河原で石積みを命ぜられた子供たちが、せっかく積んだのを、鬼たちが着て、崩してしまうので、子供たちの冥途での苦役を、少しでも軽減してやりたいという親心からである。
  • 〔所在地〕 佐渡市願














佐渡カンゾウ祭り まで








大野亀@今日の佐渡





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